ジュンク堂で面白い本を見つけた。
須藤元気という格闘家が書いた「幸福論」という本だ。
著者についてはよく知らないが、確かテレビのコマーシャルに出ていたと思う。
帯に書いてある、「闘う哲学者」という言葉に惹かれて思わず手に取ったのだ。
内容は、彼の四国八十八カ所巡りの、言わば旅行記なのだが、いやー驚いた。
彼は読書家で、すばらしく文才があるのだ。
おまけに小生が一度は行ってみたいと思っている、四国八十八カ所巡りだからもう・・・
夢中になって、Holly’s Cafe で1時間くらいで全部読んでしまった。
所々に散りばめられたユーモアと思索、その中から一つ。
「グー、チョキ、パーの三つがそろって初めてジャンケンというゲームは成立する。どれひとつ欠けてもその勝負は成立しない。ならば、グーは己の固さを、チョキは自分の切れ味を、そしてパーはその包容力を誇ればいい。他者との違いを認めつつ、自分のいいところを大切にしていく。人それぞれ、長所も短所もあわせ持ってひとつの世界を築いていけばいい。子供の時、カードダスでその事を学んだ。」
すっかり教えられた。
俺はまだまだ修行が足りんなあ。
それともう一冊。
柳澤桂子さんの「生きて死ぬ智慧」という般若心経の訳本だ。
こちらはいささか重いが、小さい頃に何となく覚えたお経の意味を、ずっと知りたかったんだ。
何故このお経がこれほどポピュラーなのか、ぜひ知りたいものだ。
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