京都にお花見に行った。
京阪三条から三条大橋を渡り、西に少し行くと小さな橋がある。
下を流れているのは高瀬川だ。
木屋町通りに沿って北から南に流れるその川の東岸、つまり木屋町通りには、桜と柳が交互に植えられており、その桜が今正に満開で、大きく枝を川面に伸ばしているのだ。
その川に架かったほんの3メートル程の橋を渡った南側に、下に下りる階段がある。
そこはレストランのテラスだった。
幸いテーブルが一つ空いており、さっそくそこに陣取って、美味しいイタメシと、眼前に覆いかぶさるように伸びた桜の花を堪能した。
高瀬川は、その名に反して水深はせいぜい20cmか。
底は平らに舗装されているようで、流れはあくまで穏やか。
水面に浮かぶ桜の花びらが、実に行儀良く並んで流れて行く。
少し冷たい風が吹こうものなら、しばらくして、橋の下からたくさんの花びらが水面一杯に広がり、あたかもベルトコンベアに載せられたかのように流れ出る。
上も桜、下も桜。
よくぞ日本に生まれけり。
よくぞ桜に出会えけり・・・
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