相変わらずいろんな本を読んでいるが、今日は「何のために働くのか」(北尾吉孝著)を読んだ。
北尾吉孝さんは、あのホリエモンのニッポン放送株買占め騒動の時に、ホワイトナイトとして突然表れた、自信たっぷりのあの人だ。
「何のために・・・」という題名からして、説教じみた尊大な内容だと思って、あまり期待しないで買ったが、読んでびっくり。
彼は先祖が儒学者だったそうで、小さい頃から中国の古典に親しんでいたとのこと。
その儒教的な素養が彼の人生観を形作り、孫正義氏の片腕として今日のソフトバンクを作り上げ、さらに現在はSBIホールディングスのCEOとして、事業を発展させ続けているのである。
本書には、中国古典や松下幸之助・稲盛和夫の名言・至言などが散りばめられ、「天命を知り、天命に生きる」という、まさに生き方の書であると言える。
小生は、本を読んで大切だと思った所を黄色のマーカーで塗り、ページの角を折る習慣があるが、読み終えてみると、そのドッグイヤーだらけで斯くの如くになってしまった。
おまけに、いともたやすく感化されやすい小生は、さっそくジュンク堂で、安岡正篤著「人物を創る 人間学講話「大学」「小学」」を買い込んだのである。
さて、はたして小生の天命とは???
四十にして惑い、五十五にして未だ天命を知らぬ小生はどうしたらええの???
とりあえず論語の次の一節を思い出し、現在検討中のあるプロジェクトに、独り思いを馳せるのであった・・・。
子曰く、学びて思わざれば則ち罔らく、
思いて学ばざれば、則ち殆うし。