相変わらずホジュンにはまっている。
ランダムハウス講談社の文庫本上中下3冊を1日で読破し、ネットのユニシアテレビか何かで、ビデオをみんな見てしまったが、テレビドラマの方がずっと面白く出来ていた。
小生が惹かれるのは、ホジュンの生き方だ。
師匠のユ・ウィテの言葉
医員は立身出世の道ではない。
金儲けの道でもない。
出世を望むなら中国語を習い訳官になるがいい。
金儲けがしたいなら商人になるがいい。
医員の務めは病人の世話をすることだ。
それが第1の務めで、第2も第3もなく
それがすべてだ。
また同じく
世に知られた名医であれ、村の田舎医者であれ、
人の命を扱う仕事はどの職業よりも高貴なものだ。
しかし、最後の1つが欠ければ真の医員とは言えぬ。
それが愛だ。
病に苦しむ人々を憐れに思う心、
真に病人を憐れむ心を持って始めて心医になれる。
世の中が求める医員はただ1つ、心医だけだ。
日本語訳がイマイチだが、意味は解る。
ホジュンの言葉には、
私は亡くなった師の前で誓ったのです。
病は診ても患者の身分は見ず、
治療はしても決して見返りは求めないと。
どんな困難に遭おうと
真心をこめて患者を診ると。
それが師が私に下さった教えです。
どうだろうか
つまり、自分より患者を大切にしろということだ。
もっともで、その生き方に憧れるが、難しい。
うちの医院でも、保険であるのに自費と同じ高い材料を用い、同じ手間暇を掛けている。
一番つらいのは、こちらのそんな気持ちが理解されず、ましてや感謝などされない時だ。
それは見返りを求めているからだろうか。
また、わがままで言うことを聞いてくれない患者さんに、ついつい腹を立ててしまう小生は、まだまだなのだろうか。
なぜ「わがまま」と感じるのか、
なぜ「言うことを聞いてくれない」のか、
もう一度よ~く反省しよう。
ちなみに文庫本「ホジュン」」によると、
心医とは、相対する人をして常に心を安らかにさせる人格の持ち主である。
その医者の目の色に見入っているだけで、病人は心の安らぎを感じる。
病人を真心からいたわる心がけがあって初めてその境地に達しうる医者、
それが心医なのだ。
とある。
あすからまた、少しでも心医に近づくためのスタートを切ろう。
愚直でもいいではないかと思う今日この頃である・・・
コメント