キシリトールの効果については、国連のWHO(世界保健機構)でも、もしかしたら効果がある(Possible)という程度の評価でしかなく、再石灰化促進効果について、研究者の間で結論が一致していないようです。(浜田茂幸著 「新・う蝕の科学」 P.168 医歯薬出版)
WHO(世界保健機構)/FAO(食料・農業機構)によると、
う蝕リスク(ムシ歯になる危険性)を軽減するものの順位は
- 確実なもの(Convincing)は、フッ化物
- 充分に可能なもの(Probable)は、ハードチーズとシュガーレスガム
- 可能性があるもの(Possible)は、キシリトール、ミルク、食物繊維
となっているのです。
アメリカのFDA(食品医薬品局)およびEUの委員会は、キシリトール、ソルビトール、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、還元麦芽糖水飴、還元グルコースシロップなどの間に、ウ蝕誘発性の違いを認めていません。
もちろん、キシリトールの抗ウ蝕誘発性などは認めていないのです。
どうです、ガム屋さんのコマーシャルに、小商いをしようとする歯医者はもちろん、日本中が騙されているような気がしませんか?
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