スペイン人の菅笠
「鮒の里」からほんの数百メートルにある、今回の区切り打ちの最終目的地19番立江寺にお参りした。
途中、宿を先に出たスペイン人の青年に出会った。
大きな体に小さな安物?の菅笠(多分観光客用のあまり実用的ではない代物で、壊れたのを「鮒の里」のご主人が修理されていた)がいかにも不釣合いだ。
彼はこれからまだ10日以上歩くというので、かわいそうになり交換してあげた。
さっそくの「お接待」
このお寺はそれほど大きくはないが、しっとりとしたいいお寺だった。
驚いたことに、朝からさっそくおばあさんに「お接待」をいただいた。
小さな巾着(お賽銭袋)だった。
たくさん持っておられ、どうも朝からお遍路さんに配っておられるようだ。
区切り打ち終了で気が抜けた私に、「ありがたいという気持ちを忘れるな」とお大師様に言われているようで、はっとした。
今回初めてちゃんと納経札をお渡しし、おばあさんに「南無大師遍照金剛」を唱えることができた。
早めの帰還
立江駅は単線の駅で、のどかそのもの。
7:58の電車で、苦労して歩いて来たところを、たったの20分程で徳島に戻った。
なんとも便利で空しい文明の利器である。
徳島駅前の「ド・トール」で時間をつぶし、帰りは9:10の徳島バス。
11:45にはもうハービス大阪に着いていた。
2つの時代を、2つの文明をこの5日間で過ごしてきた気がする。
立江駅を出てからというもの、今も歩いている多くのお遍路さんに置いていかれたような気がして、後ろ髪を引かれる思いというか、すぐにでも戻りたい気持ちで、もうこの冬の遍路を考えている・・・
歩行距離:0.6キロ
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写真が多く見やすいHPですね。
このつぎも期待しています。
投稿情報: はま あるき | 2007年11 月 6日 (火) 06:51
覚えておいででしょうか?8月13日に植村旅館で相部屋だった2人のうちの1人です(若いほうです)!
今日、なにげなく掬水へんろ館で他のお遍路さん達のブログなどを拝見していて、こちらを偶然発見いたしました。歩き遍路で出会った方というのは、本当に心に残る清々しい方ばかりですし、やはり、その後どうされたのかな?といったことも考えたりします。こういう形で、出会った方の「その後」の様子を知ることができるというのも不思議なかんじですね(笑)。
8月のお盆休みの遍路の思い出は、今でも忘れられない大切な記憶として僕の心の中に残ってます。あの植村旅館での楽しかった時間は今までの歩き遍路をした時間の中でも一番いい思い出です。
僕は、あれから9月の連休と11月の最初の連休を使って、なんとか23番まで歩くことができました。色々な人との出会いがありましたが、とりわけ植村旅館で相部屋だったお二人のことは今でも気になっていました。村井さんのことも、あれから無事18番まで歩かれることができたのかなと非常に心配しておりました。相部屋のスギモトさんは「あの人やったら、絶対行けると思いますよ!」と断言されていましたが・・・。無事に最後まで歩き通されたんだということが確認できて、よかったと思うと同時に、やっぱりスゴイ方だなと感服いたしております!
僕はその後、植村旅館から番外霊場の建治寺をまわって、それから13番から17番まで歩かせていただきました。建治寺はよかったですよ!建治の滝のある、あの一帯は独特の雰囲気がありましたね。
先月から僕もブログをはじめました。はじめたばかりですので、まだ内容的には物足りないものがありますが。よかったら見てください、ヘタな文面でよみづらいとは思いますが・・・。また御縁があれば、四国でお会いしたいですね。予定されている冬のお遍路、頑張ってくださいね。
投稿情報: 六根清浄 | 2007年11 月21日 (水) 03:17